共栄経営センターの特別企画 
~創業40周年記念 創業者と社長の親子インタビュー~

2023年7月11日。共栄経営センターは創業40周年を迎えました。
これを記念して、創業者である弊社会長の河野(隆)と、現社長である河野(翠)へ親子インタビューを実施いたしました。創業当時の様子から二人の親子関係まで、幅広くお話いただいております。


Q  40周年を迎えられた、いまの率直なご感想をお願いいたします。

会長「この会社は中小企業診断士の仲間と共に二人で設立いたしました。
それが1983年の7月11日です。あの時から40年ですか…本当にあっという間ですね。」

Q 会長は元々会社員でいらっしゃったようですが、どのような経緯で会社の設立、そして社長就任へと至ったのでしょうか。

会長「中小企業診断士の資格を取得したことが始まりでしたね。その資格を取得するきっかけを作ってくれたのは、とある一人の方との出会いでした。私は当時勤めていた会社の関係で、横浜に住まいを構えていました。その時、たまたま隣に住まれていた銀行員(後に中小企業診断士)の方と仲良くなり、私は強い影響を受けました。この方は多くの本を出版されていることで、元々お名前は記憶しておりました。その後、取得した中小企業診断士の資格を生かしたいと考えるようになった頃、診断士仲間に声をかけていただき、共に設立したのが今の『(株)共栄経営センター』です。設立から7年後である1990年に私は代表取締役に就任しました。」

Q これまでの40年をどのようにみておられますか。
会長「共栄経営センターは創業当初、経営コンサルティング事業をメインで行っていました。クライアントのコンサルティングを行う中で、人材確保に関する課題が多くありその解決のため、社外人事部としてご支援すべく、1997年には当時広島県内では3社目となる人材紹介事業を開始致しました。そしてこの2本柱で事業を行う中で、次に直面したのが、企業の後継者問題や先行き不安に対する不安を抱える経営者の声でした。こうした不安を解消するためにベストな方法として2001年に開始したのがM&A仲介事業です。そして当社の経営における3本柱である、経営コンサル・人材紹介・M&A仲介の3事業体制を確立し現在に至ります。
私は、創業から社長退任までの約30年を大きく分けて『下積の時代』『成長の時代』『翔きの時代』と名づけました。このように順調に成長することが出来たきっかけは、LCAグループとの業務提携ですね。ここからのノウハウを培うことで、共栄経営センターの業績は軌道にのりだしました。それに加えて優秀な仲間が増えたこと、やはり『人』が大切ですね。これらの要因で設立当初の『下積の時代』から5年後には『成長の時代』、そして3事業体制となった20年後には『翔きの時代』へとつなげていくことができました。」

Q 創業当時の会長の様子は、娘である社長の目にはどのように映っていましたでしょうか。
会長「私は当時36歳、娘である社長は小学生でしたかね。」

社長「そうですね。当時の父は、常に仕事をしているイメージでした。ピリピリとはしていましたね(笑)
しかし、ピリピリとしていた様子は父としてではなく、経営者としての姿であることは理解してましたので、仕事が大変なんだろうなと幼心ながらにも感じていました。」

会長「受注が決まらないと、眠れぬ夜もよくありました。経営者は皆そうであると思いますが、会社が赤字にならないかと、常にそこだけが心配でしたね。その様子がきっと家でもでていたのでしょうね。」

社長「いま振り返ってみて、週末も仕事、平日も夜遅くまで仕事という生活の父でしたが、かといって、家族で何もしていないというイメージはありませんね。まとまった時間を利用して、よく家族で出かけた思い出はたくさんあります。そんな経営者でもある父を、私はかっこいいなと思っていましたよ。」

Q ズバリ!お二人の親子関係はどうなのでしょうか。
会長「私たち親子は仲はいいと思いますよ。プライベートでも交流は多いですし、そこで仕事の話もしますね。」

社長「職場とプライベートの場での違いは敬語で話すかどうか、ぐらいです。お互いにそのままの姿で仕事をしていますよ。」

Q 当初から、会社は娘に継がせるお考えはお持ちだったのでしょうか?
会長「当初から継いでもらう考えは全くなかったですね。むしろ、自分の社長引退と同時に会社をたたんんでもよいように、整理は進めていました。ただ、誰か継いでくれる人がいればなという思いはあったので、引退を考えたときに娘に入社しないかと声をかけました。」

社長「私も父の会社を継ぐことは全く考えていませんでした。大学卒業後は通信や広告会社で営業を務め、その後、父が声をかけてくれたことがきっかけで2015年に共栄経営センターへ入社をしました。入社と同時に経営者としての知識を得るために講座へ通い、2017年から社長就任となりました。」

Q:社長になるということに、不安はありませんでしたか。
社長「正直なところ、当時はあまり深く考えていなかったですね(笑)。漠然としたイメージだけで『やろう』と決めました。」

会長「いいことですよ。大きなことを成し遂げるためには、まずは深く考えずに『やってみよう』という漠然な気持ちから入ることが大切であると思いますよ。」

社長「ただ、いま振り返って思うことは、深く考えることがなかったのは、当時の従業員の顔をよく知っていたからだと思いますね。会社行事である家族会などで従業員のことは幼いころから知っていました。きっと社長業に対して不安がなかったのは、そこが大きな要因であったと思います。新しい経営者としてスタートするときに、誰もが抱える不安要素として『元々働いている従業員に受け入れてもらえるか』という点が一つ挙げられるかと思いますが、私にはその不安がなかったことはとても有難いことでした。実際、入社時に迎えてくださった当時の従業員の方の笑顔は、私は今でも忘れられません。」

Q 娘を社長に選任したのは、経営者としての素質を感じていたのでしょうか。
会長「それは感じていましたね。何事に対しても続けることができる継続力、そしてコツコツと時間を惜しまずやり遂げる努力家である彼女の性格が経営者に向いていると思っていました。」

Q 最後に今後の展望、お客様へのメッセージをお願いいたします。
会長「改めて感じることは弊社の経営理念である「有縁の結合」が大切ということ。お客様とのご縁があったからこそ、お陰様でこうして40周年を迎えることができました。感謝の気持ちでいっぱいです。この先も50周年、60周年とつなげていけるよう、日々努力していくことが必要ですね。」

社長「私が経営者としてスタートした共栄経営センターに時代の名前を付けるとすれば、いまは『下積の時代』であると感じています。これから『成長の時代』へとつなげていけるよう、これからも社員一同精一杯邁進していくつもりです。これまで以上に皆様方にはお世話になるかと思いますが、これからも変わらぬお引き立てを賜りますよう心よりお願い申し上げます。」


私ども(株)共栄経営センターは、会社と人材を『つなぐ』人材紹介サービス、 会社と従業員との間を『つなぐ』人事制度構築・人材育成サービス、 会社と会社を『つなぐ』M&Aサービスという3つの『つなぐ』をキーワードに、企業経営にインパクトのあるコンサルテーションを推進しています。 いずれも企業にとっての良縁をつなぐことが私たちの使命と考えています。
私共はプロフェッショナルコンサルタントとして、 これからも人と企業の成長に貢献して参りたいと考えております。皆様方には今後とも、変わらぬお引き立てを賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

(インタビュワー:中村)